【レポート】第46回「イノベーションの本質」~市場創造のための社内外変革~

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3月18日 「イノベーションの本質」~市場創造のための社内外変革~

 

今の時代、ビジネスにおいて非常に重要だと言われている「イノベーション」。

3月講座ではイノベーションの本質に迫るべく神戸大 宮尾先生をお招きし講義頂きました。

講義では、イノベーションについて理論的に学び、更に学びをモデル化するという思考方法を学びました。それにより、製品開発やマーケティングに携わる人だけでなく、様々な業種職種の参加者それぞれがご自身の実務に落とし込んでその学びを活かせるようにとのことでした。

 

 

事前課題 オンライン会議システムでのグループワーク

今回の講座の事前課題では、初の試みとしてオンライン会議システム(Zoom)による事前グループワークを実施しました。大阪、京都、名古屋、仙台、神戸の参加者が、それぞれ自宅などからZoomに接続し議論を行いました。

各参加者がイノベーションとして思い浮かぶモノを持ち寄り、それが何故イノベーションだと思うのかという意見を交換。異なる背景を持つ参加者同士、想像もしていなかったイノベーション事例に触れ、グループワーク終了時には一体イノベーションって何?と、いい感じに頭の体操ができた状態で講義当日を迎えることとなりました。

 

講義の冒頭、事前グループワークで挙がったイノベーション事例について、先生より、以下の3つのグループに分けてご説明がありました。

  • 特定の新製品・サービス
  • 新製品・新サービスのカテゴリ
  • 新たな仕組み

 

イノベーションの対象となるモノは、目に見える物の他に、経験やサービス等があること、またイノベーションの程度にも、少し改善される程度のものから、世の中の仕組みを変えてしまうようなものまで幅があるというのが大きな気付きでした。

 

イノベーション

近年、イノベーションは多くの場面で俎上に上がりますが、経済学者ヨーゼフ・シュンペーターの理論について解説がありました。その中で、組み合わせにより何か新しいものを完成させるだけではなく、それを成し遂げること、つまり事業として完成させるところまでを踏まえてイノベーションというという点が非常に印象的でした。

 

イノベーションとは価値観を変えること

イノベーションは様々な切り口に分類して捉えることができますが、講義では顧客との関係に関するイノベーションという切り口で、さらに掘り下げて説明がありました。

顧客との関係に関するイノベーションは物事の価値観(評価枠組み)を転換することであるとのことです。対象(モノ、サービス)や、程度の差はありますが、価値観がどう変わったのかに注目することが非常に重要であるとのことでした。

 

ケーススタディから学んだことをモデル化する

講義では炊飯器の革命といわれた、三菱電機の蒸気レス炊飯器の開発に関する論文を基に、グループワークを行いました。この製品が、組織の中でどのような価値観のぶつかり合いを経て世に出てきたのかについて議論しました。また、ケーススタディからの学びはこれだけで無く、その学びを抽象化、理論化、モデル化するという思考パターンについても教えて頂きました。ケーススタディは具体的なプロセスのレベルでの話であり、ここから直接学ぶことも大事ですが、活かすためにはこのモデル化が非常に重要とのことでした。

 

イノベーションを起こすために大切なこと

これまでとは違う何かを始めようとする、イノベーションを起こそうとする時には、多様な価値観をぶつけ合うことが大切であることを学びました。これは逆に言うと、新しいことを始める時、既存の価値観に捉われ反対の意見にぶつかることは想定されることであり、新しいものを出そうとする時の産みの苦しみだと前向きに捉えられるようになったと感じます。

 

出産、育児という人生の大きなライフイベントを経験して培った新しい価値観と育休MBAでの学びを武器に、先ずは自分の身の回りでできるイノベーションを起こしてみたいと思います。

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