【レポート】第60回(オンライン講座)「令和時代に輝くリーダーシップ」~自分らしさを発揮しリーダーとして輝くために~

>

第60回目の講座は、大内章子先生による「令和時代に輝くリーダーシップ」~自分らしさを発揮しリーダーとして輝くために~でした。

 

大内先生は男女雇用機会均等法施行後に商社に総合職として入社。「早朝から深夜まで働き、家には寝に帰るだけ」が当たり前の当時の働き方に疑問を持ち、大学院に入られ研究者の道に進まれました。女性のキャリア形成などの研究を続けられるうち、企業で教育の機会を得にくい女性の支援をしたいとの想いを抱き、関西学院大学「ハッピーキャリアプログラム」を立ち上げられ、キャリアアップや管理職を目指す女性の指導にあたられています。

総合職の会社員として、研究者として、指導者として、時代ごとに働く女性の姿を目の当たりにされてきた大内先生。

講座は、先生のこの言葉から始まりました。

「リーダーとは、すごい人がなるものでしょうか?いいえ。誰がなっても良いものです」

 

理想のリーダー像は、やはり「すごい人」?!

グループワークで「すごいリーダー」のエピソードとキーワードを出し合いました。決断力がある、コミュニケーション能力がある、人として魅力がある・・・etc. また、チームを引っ張るタイプと、メンバーに任せるタイプのリーダーがいる事にも気づきました。この時点では、受講者の考える「すごいリーダー」は、「すごい人」にしかなれないような気がしました。

 

方法を身につければ誰でもリーダーになれる!

上司によって、モチベーションが上がったり下がったりする経験ありますよね。

リーダーによって、組織に連帯感や沈滞感が生まれるのは、目標に向かって人々の心を一つに働きかける「リーダーシップ」があるかどうかに関わっているそうです。

実はリーダーシップは理論で表せるという事で、先生から2つのリーダーシップ理論を紹介戴きました。

一つ目の「PM理論」は、リーダーシップをP:Performance(目標達成能力)とM:Maintenance(集団維持能力)の2つの要素でマトリックス化し、PとMが最も高い、「目標を明確に示し、成果をあげられると共に集団をまとめる力もある状態」のリーダーシップが望ましいとした理論です。自分がマトリックスのどの位置にあるのか把握し、PもしくはMの足りない所を補えば良いのです。

2つ目の「SL理論」では、部下の習熟度によって、課題指向(PM理論で言えばP)や対人関係指向(M)の強弱を変えれば、リーダーシップの有効性を高められるという理論です。ベテラン・新人など、どういうメンバーがいるかによって、具体的な指導をしたり、部下に任せたり、状況に合わせてリーダーシップを使い分ければいいのです。

また、リーダーシップには男女で得意不得意の差はなく、能力さえ身に着ければ誰でも実践できるそうです。

まず、人を引き付けるビジョンを描く能力。組織や取り巻く環境の過去・現在・未来をきちん踏まえ、経営理念に則して描かなければなりません。

次に、ビジョンを組織内に浸透させる能力。その為には組織から信頼される必要があり、信頼されるためにはメンバーに「傾聴」することが重要です。

リーダーシップの理論や、必要な能力の説明の後、講座冒頭の言葉が再度出てきます。

「すごい人がリーダーになるのではなく、リーダーシップの方法を身に付ければ、誰だってリーダーになれるのです。」

 

子育てと仕事を両立しながらでも、リーダーになれる!

リーダーシップには旧来型の先頭に立ってぐいぐい引っ張る「支配型リーダーシップ」と、目標達成のためにフォロワー(部下)に尽くす「支援型リーダーシップ」 があります。後者の方が今の時代に求められているし、女性が得意とするあり方だそうです。

しかしながら、いくらリーダーシップの方法を身に付けたところで、受講者の多くは子育てに忙しく、リーダーをやっている暇はない!という方も多いはず。

「支援型リーダーシップなら、子育てと両立出来る。」と先生は仰います。全部自分で動く必要はなく、部下と関係部署とのお膳立てをしたり、メンバーの話を聞いてあげたりなど、働き易い環境作りが支援型リーダーの役割。まずは小さい組織でリーダーをやってみれば良い。フォロワー(部下)として組織を動かす「フォロワーシップ」も一種のリーダーシップ。「将来リーダーになった時の為に、普段からリーダーシップのマインドを持って仕事をして戴ければ。」と先生から受講者を励ますメッセージで講座は終了しました。

 

終わりに

講座前に思い浮かべていたリーダー像は、「決断力があり、コミュニケーション能力が高く、魅力のある人・・・」一番先に出社し、遅くまで仕事をしている男性上司の姿を自然に重ね合わせていました。そして「自分にそんな働き方は無理」とリーダーになる事を諦めていた受講者は多かったと思います。理論を理解し、必要な能力を身に付ければ誰でもリーダーになれる。という大内先生の講座はまさに目からウロコでした。労働人口の減少により、子育て中の女性が管理職になるなどの多様性が無ければ、会社は生き残れない時代と言います。明日、「リーダーをやって」と言われても困らない様に、常にリーダーシップのマインドを持って仕事をしよう。また自分の子供達が大人になった時、子育てしながら女性も男性もリーダーをやるのが当たり前の社会であって欲しい。その為に今、私が一歩前に踏み出そう!と決意させてくれる講座でした。

By