【レポート】第63回 優れた起業家が用いる思考法「エフェクチュエーション」

>

ニューノーマルの時代に必要不可欠!
自分の資源を棚卸し、新たな可能性とともに一歩踏み出そう

第63回目の講座は、「エフェクチュエーション」。

講師は、立命館大学 経営学部の吉田満梨准教授にご登壇いただきました。

実は、第54回にも吉田先生にご講演いただいているのですが、その際は妊婦さんとしてご登壇いただきました。
そして今回は、10ヶ月の赤ちゃんのママとして、時折お子さんを抱っこしながらお話しいただき、ぷちガチらしい和やかな講座となりました。

また、通算では第63回としている今回の講座ですが、子連れMBAが、”みんなで作るオンラインラーニングコミュニティ”としてパワーアップしてから、記念すべき第1回目の講座でもありました。

オンライン環境でも学びを深め、共に学ぶ仲間との繋がりが持てるように、

 ・本講座の前後にそれぞれ1回ずつ事前/事後勉強会を開催

 ・講座用のFacebookグループ開設

といった方法で、情報・意見交換など講座内容以外のコミュニケーションも多く取れる場を設けました。

講座内容の詳細は第54回のレポートにわかりやすく書かれていますので、そちらもぜひご覧くださいね。

 

なぜエフェクチュエーション?

吉田先生はマーケティングの研究をされている中で、伊藤園が80年代には全く市場がなく「絶対に売れない」と言われていた緑茶飲料の販売を世界で初めて行い、今では4,000億円もの市場となっていることに関心をもたれ、エフェクチュエーションという理論にたどり着いたそうです。

また、化粧品で有名なエスティーローダーは、美容クリームは資源として持っていたが、店舗も広告予算もなかったため、美容院のカーラーに集まっている女性達の待ち時間を「余剰資源」と捉えて無料のハンドマッサージを行うことでクリームの販促を行っていた。

など、たくさんの事例を挙げてわかりやすく説明していただきました。

イノベータや起業家は特別な人にしかなれないと思われがちですが、実は彼らには共通する思考パターンがあり、私たちでもその思考を取り入れることで何か新しいことを始められるということを非常に論理的に分析されていました。

 

「ない」より「ある」を見る

多くの場合、(新規事業など)新しいことを始める時は、「ニーズがあるのか」「競合があるか」等を分析し、目的や方向性を決めてから必要な資源を集める、というフローをとるそうです。

ただ、その方法はスタートするまでに時間がかかり、資源を集めるほどに失敗した際の損失も大きくなるというデメリットがあります。

まずは、手持ちの資源だけで始められないか、余剰資源を活用できないか、を棚卸ししてスモールスタートできるのではないか。

その考え方から、今回は事前課題として、

 ・私はどんな存在か

 ・どんな知識や経験があるか

 ・誰と繋がりがあるか

 ・余剰資源はあるか

といった自分自身の棚卸しを行いました。

余剰資源については皆さんなかなかイメージするのが難しいポイントではありましたが、事前勉強会のグループワークで共有し、ある程度予習しておけたことで、先生の講義を聞いて腑に落ちた方も多かったようです。

 

目的が見えなくても、資源をもって一歩踏み出すことができる

 ・何かを始めたいと思うが何からすれば良いかわからない

 ・やりたいことは見えているが、失敗を考えて躊躇してしまう

 ・チャレンジしてみたが、思った通りに進まなかった

 ・アイデアも、それを実行することにも自信がない

こういった悩みから行動が止まってしまうケースはよくあります。
棚卸しした資源からまずは何か小さい一歩でも行動してみる。

例えば、

「自分にはこんな資源があるが、何かに使えないか」

と誰かに話してみる。

そこからパートナーが見つかれば、新たな発想や方向性が見える可能性がある。

予測不可能な出来事をもコントロールすることで今までなかった物が生まれるかもしれない。

「失敗したらどうしよう?」

に対しても、許容できる損失は何か、逆に行動しないことによる損失は何か、を挙げておくことで、許容できる損失であれば学習材料となり再チャレンジできる。

まだ12、3歳だったスティーブ・ジョブズが、熱中していた物づくりに足りない部品を得るため、ヒューレットパッカードの創業者に電話をかけて譲ってもらい、その繋がりからAppleを創業することになるというエピソードはとても印象深いものでした。

 

最後に

常に新しいことをイノベーションしていくための理論であるこの講座は、時代や人や境遇を選ばず、誰にでも何度でも必要な内容ではないかと感じました。

グループワーク中も時間が足りないくらいに盛り上がり、質問もたくさん出てきたことから、参加者の皆さんも非常に関心を持って取り組まれていた様子が伺えました。

また、吉田先生がご出産されて「皆さんと同じ立場になれて嬉しいです」と仰って下さっていたこともとても嬉しかったです。

 

 

 

 

 

By